Works

展覧会一覧

3つの展覧会で展示した作品をご紹介します。着物という日本の伝統美を大切にしながら、独自の「洋」の要素も融合させ、新しい和洋折衷の日傘を完成させました。

I would like to introduce my works I have shown in the following 3 exhibitions. Mingling the elements of the west with the traditional beauty of Japan Kimono, I created a new style of higasa parasols with the essence of Japan and the west.

Retour du Bonheur ~幸せの再来~ 柴田民緒着物日傘展作品写真

2017年6月 

会場:アートデアート・ビュー

(大阪府高槻市)

 

『Retour du Bonheur ~幸せの再来~ 柴田民緒着物日傘展』

June 2017 

in Art de Art View (Takatsuki, Osaka, Japan)

 

"Retour du Bonheur -Reencounter with Happiness- Tamio Shibata's Kimono Parasol Exhibition"

第51回欧美国際公募 フィンランド美術賞展2019 作品写真

2019年6月

会場:ネリマルッカ・ムセオ

(フィンランド)

 

『第51回欧美国際公募 フィンランド美術賞展2019 (現地展示会名:和 Wa Kansainvälinen Japanilaisen taiteen näyttely Alajärvellä)』

June 2019

in Nelimarkka Museo (Finland)

 

"The 51st the CAEA (Club des Amis de l’Europe et des Arts) International Open Call for the Finland Art Award Exhibition (和 Wa Kansainvälinen Japanilaisen taiteen näyttely Alajärvellä)"

上野町子作品展「和」結びの器作品写真

2019年10月

会場:ならまち格子の家

(奈良県奈良市)

 

『上野町子作品展「和」結びの器』

October 2019

in Naramachi Koshi-no-ie House (Nara city, Nara, Japan)

 

"Wa ceramic ware of Musubi exhibition"


着物リメイク日傘(代表作品)

素材:絹、綿、麻、ウール、竹、スチール等

 

日傘は、本来日よけ目的に作られたものです。けれど、そんな固定観念に縛られることなく、ファッションの一部として女性の魅力を引き立てたり、和のインテリアオブジェとしてお部屋に華やぎを与えてくれたりする存在であってもいいのです。日傘は女性の夏の日常品でありつつ、女性の魅力を引き立たせるアイテムとして、日傘そのものの美しさも兼ね備えたもの、つまり「用の美」を目指して、1本1本丁寧に手作りをしています。リメイクアーティスト柴田民緒の KIMONO HIGASA の世界観にどうぞ1度足を運んでみてください。

Materials: Silk, Cotton, Line, Wool, Bamboo, Steel, etc.

Higasa parasols are originally made for protection against the sun, but I believe that it doesn't have to be restricted to that purpose. It can be used as a fashion item to bring out female attractiveness or as an interior objet with a Japanese taste. Higasa parasols are everyday items for women in the summer in Japan, but at the same time, should be an item of beauty to bring out the most of the women's attractiveness. I hand craft each of my parasol to realize the "beauty of utilitarian objects." Please step into SHIBATA Tamio's world of KIMONO HIGASA.

▶「喜(き)」と「麗(うらら)」(2017年制作)

「喜(き)」と「麗(うらら)」画像

【当作品に込めたストーリー】

 

「喜」=喜び、楽しさ、joy、持っているだけでワクワク

「麗」=美しさ、端麗、特に色彩美

 

1つの着物から、2本の日傘を作りました。組み合わせや縫い付けた布のデザインをよく見て頂くと、雰囲気が少し異なります。同じようでいて、それぞれに個性があります。それがまるで双子の姉妹のようです。仲良しの姉妹で、一体どんなおしゃべりをしているのでしょうか。

 

人生初の個展を開こうと決心し、個展のために最初に作った作品が、この写真の「喜(き)」と「麗(うらら)」の2本です。1枚の古い振袖から2本を作りました。 個展を開いてみようと勇気の一歩を踏み出したことで、たくさんの幸せなご縁を頂き、私自身が作家としてだけでなく、1人の人間として幸せの再来を心より感じた時間でした。

 

2017年6月に開催した個展「Retour du Bonheur ~幸せの再来~ 柴田民緒着物日傘展」にて作品展示


▶「睦(むつ)」(2017年制作)

睦(むつ)画像

【当作品に込めたストーリー】 

 

「睦」=親しくする、仲良くする。

 

2種類の着物の二重加工です。1枚は、ピンクの縦に伸びる花柄の夏着物。もう1枚は、空に羽ばたく鶴が描かれた振袖です。それをカードのトランプのように2枚だけひっくり返してみました。沢山の鶴の中に1羽だけ、レースを纏ったおめかし鶴さんがいますよ! 鶴たちは寄り集まって仲良く何をしているのでしょうか。にぎやかで楽しげな様子なので、そこからこの「睦」という名前を付けました。

 

2017年6月に開催した個展「Retour du Bonheur ~幸せの再来~ 柴田民緒着物日傘展」にて作品展示


▶「千紫万紅(せんしばんこう) Multicolored flowers」(2018年制作)

千紫万紅(せんしばんこう)画像

【当作品に込めたストーリー】

 

色とりどりの花が咲き乱れる様子を、黒留袖の着物を中心に3種類の着物生地で表現しました。

 

日傘は一般的に明るいお日様の下でさすものですが、この日傘は敢えて日傘をさすことのない夜の光景をイメージしています。黒は夜あるいは闇を表わし、夜更けの庭にひっそりと花が咲き乱れる様子はどことなく秘密めいていて、そのドキドキした感情を赤で示しています。

 

2018年全国手工芸コンクールinひょうご出展作品


▶「空に想う空を想う Think in the sky, think of the sky」(2019年制作)

【当作品に込めたストーリー】

 

「空想すること」と「空」=宙=宇宙、つまり日傘の中に小さな宇宙を詰め込んで。宇宙の彼方をイメージして、ふいに空を見上げるようなイメージをタイトルに込めました。黒は宇宙を、赤は生命の誕生を表わしています。

 

第51回欧美国際公募フィンランド美術賞展入選作品(2019年5月~6月 ネリマルッカ・ムセオ(フィンランド)にて作品展示)


▶「万葉 Manyo」(2019年制作)

【当作品に込めたストーリー】

 

花嫁の色鮮やかな婚礼衣装を着物日傘にしました。敢えて内側にメインを持ってくることで開いたときの意外性を楽しんで頂けますように。「万葉」には私の故郷である古都奈良にも想いを馳せました。

 

作品展のテーマは「結び」。「結び」は色んな意味や使われ方がありますが、「結婚」もまた「結び」の1つですね。2人が出会い、繋がり、また家族という命を育んでいく。それは私のライフワークであるリメイクに込めた想いにも、通じる部分があります。古いもの、使われなくなってしまったものとの出会い。その出会いを受け入れ、リメイクというひと手間をかけることで、またそのものに新たな命を吹き込む。そんな着物日傘1本1本の背景にあるストーリーも想像しながら眺めて楽しんで頂けたらうれしいです。

 

2019年10月に開催された展覧会『上野町子作品展「和」結びの器展』にて作品展示


▶「虹の予感 The sign of the rainbow」(2019年制作)

【当作品に込めたストーリー】 

 

この着物(振袖)を見ていると、近々とても良い知らせが舞い込む予感がしてきたのです。この私のワクワクした気持ちをまた作品に込めて、それを見た方にもどうか幸運が伝染しますように!

また、この着物が日傘に生まれ変わった姿をイメージしていると、まるでそれは妖精が使う魔法道具のようにも見えてきたんです。妖精がこの日傘をひと振りしたら、ふわりと虹が出てきた。そんなことが起こったら、とても素敵じゃないかしら!?そんなイメージから名付けた名前です。

 

2019年10月に開催された展覧会『上野町子作品展「和」結びの器展』にて作品展示


▶「Fly high to the sky」(2021年制作)

【当作品に込めたストーリー】

 

主な素材である着物(「黒留袖」という種類)は知人から譲り受けたもの。数十年前に作られた古いもので、経年劣化によりところどころに黄ばみやシミなどのダメージがありました。このまま着物としては使えないけれど、美しい鶴の模様をどうにかして生かしたいと思い、アップサイクルで日傘として生まれ変わらせ、作品に仕上げることにしました。

 

黒一色だけだとどうしても重くなりがちですが、白と合わせることで動きや軽さを出しています。鶴たちが思い思いに羽ばたいていく様子と、これから夢を持って世界に羽ばたこうとする人々の姿を重ね合わせました。

 

元々着物の状態では鶴たちの模様が繋がっていましたが、日傘の生地は長い三角形なので、裁断と縫製でどのように柄合わせをすることで、違和感なく、かつダイナミックな動きが出るのかを考えるのが大変難しかったです。

 

日本の伝統工芸である美しい着物と、ボタンやレースの洋ものを合わせたことで、日本と世界の文化的な融合を表現しています。ボタンやレースも、古い衣類についていたものをリユースしました。

 

この作品を制作することで、見てくださった方に私が伝えたいこと。それは、「アップサイクルアート」の無限の可能性と素晴らしさ。アップサイクルは、まず、形を変えても物を大切に使い繋いでいくことができます。そしてさらに、もっともっと価値ある素敵なものにすることもできます。1人でも多くの方にアップサイクルアートの存在に興味を抱いて頂き、物を大切にすることが心をも豊かにしてくれるということを伝えていきたいです。

 

2021年 Luxembourg Art Prize 2021出展作品 


▶「セレンディピティ ~素敵な偶然に出会う~ Serendipity, What a delightful find!」(2021年制作)

【当作品に込めたストーリー】

 

主な素材はヴィンテージ着物です。原形からは想像できないような、偶然が生み出す「組みあわせの妙」は、まさにセレンディピティそのもの。日本の伝統工芸である美しい着物と、ボタンやレースの洋ものを合わせたことで、日本と世界の文化的な融合を表現しています。

The main material is a vintage kimono. The unimaginable and unexpected combination that comes together is what serendipity is all about. By blending kimono, a traditional Japanese craft, with buttons and laces from outside of Japan, I am expressing the cultural fusion of Japan with the world. 

2022年 FANTASTIC FIBERS 2022 出展作品


着物リメイク服

▶「アオザイ風着物リメイクチュニック(ストール付)」(2015年制作)

【当作品に込めたストーリー】

 

【コンセプト】 デニムにも合う、カジュアルだけど、ちょっと特別な日のための着物リメイク。 「着物リメイクは古臭くておしゃれじゃない」そんなイメージを変えたい。日本の美しい伝統的な着物をもっと気軽に、おしゃれに、わたしスタイルで楽しみたい方へ。 母や祖母より譲り受けたけれど、結局タンスの奥にしまい込んでしまった着物たち。時間の経過と共に色あせ、シミやシワもできてしまって、これってもう捨てるしかないよね?そんな方へのリメイクのご提案です。

 

【作品説明】 素材:(チュニック)正絹100%、(ストール)正絹100%(レース部分はポリエステル) サイズ:9号サイズに相当(モデル身長165cmで、膝丈です)

 

20年前にベトナムを旅行し、色とりどりのアオザイ(ベトナムの民族衣装)に魅了されました。当時、オーダーメイドで作ってもらったアオザイは、身体にぴったりフィットしたもので、ラインがとても美しかったのですが、腕回りや腰回りが窮屈で、お出かけには不向きでした。今回制作したアオザイ風着物リメイクチュニックは、お出かけにも気兼ねなく使えるように、腕回りに余裕を持たせ、腰回りも体型にフィットさせつつも若干大きめに作りました。アオザイはおろか、洋服作りそのものが初チャレンジで、紙や布を自分の身体に何度も合わせ、独自の型紙を作りました。伝統的なアオザイの特徴である立て襟とスリットは残しましたが、通常使用するワイドパンツは敢えて作りませんでした。お手持ちのデニムと合わせて、カジュアルに着こなしていただけます。また、ちょっとしたパーティには、ブラックレザーのスリムパンツなどの異素材と合わせ、同布のストールを巻いて、かっこよくドレスアップすることもできます。 今回は、材料として着物を2着使用していますが、着物1着分で、この形の作品を作ることも可能です。着物のお袖部分は、縦長の袖を90度回転させて横長にし、腕を動かしやすいように少しハサミを入れて、チュニックの袖にリメイクしました。着物は一旦すべて解きましたが、極力廃棄する生地を作りたくなかったので、元々の着物の形を活かしながら裁断を最小にして、縫製しました。 着物の柄と色合わせがオリエンタルでスパイシーな雰囲気なので、1枚でも十分目立ちますが、女性らしい優しさも出せるように、ストールにはレースも付けてみました。

 

2016年 minneハンドメイド大賞2016 出展作品


▶「着物リメイクワンピースとチャイナ風羽織」(2017年制作)

【当作品に込めたストーリー】

 

金色の1枚の振袖から袖なしワンピースとチャイナ風羽織の2着を作りました。個展やパーティーなどお客さまをお迎えするのにふさわしい装いになるように、「目で楽しんで頂ける華やかさ」と「着ていてストレスがない機能性」を両立する着物リメイク服を作りました。

 

素材:正絹100%、サイズ:9号サイズに相当(モデル身長165cm)

 

2017年 柴田民緒着物日傘展等にて着用


ウェディングドレスからのリメイク日傘(オーダーメイド)

~結婚式で着た思い出のいっぱい詰まったウエディングドレスを日傘にリメイク~


幸せな記憶を 
リメイクで形を変えて 
未来へ繋ぐ

before

after


着物や布雑貨からのリメイク日傘(オーダーメイド)

~大好きだった家族の思い出がいっぱい詰まった着物を日傘にリメイク~

 

在りし日の
故人を偲び 
いつまでも手元に 


その他のリメイク雑貨

着物や帯だけじゃなく、雨傘・ワンピース・デニム・テーブルクロスなど、リメイクアイデアの可能性は無限大!


番外編(リカちゃんのリメイク服)

「小さい」×「カワイイ」×「手仕事」=大人のリカ活が最適解なのだ!(勝手に考察)